HDR(ハイダイナミックレンジ)機能。露出(明るさ)を大きく変えて連写し、カメラで合成する機能です。E-M1 Ver2.0から使い勝手も向上しました。E-M10やE-PL7にも搭載されています。どんな風に変わるかは続きをどうぞ。
E-M1からカメラ内でのHDR合成機能が搭載されています。(それ以前はHDRブラケット・・・露出段階を大幅に変えて撮影し、合成はパソコンソフトで合成)HDR1/HDR2の2通りがあり、それぞれ4枚露出を変えた写真をカメラ内で合成してくれます。
HDR1・・・-1EV/0EV/+1EV/+2EVの4枚 自然な風合いの写真に合成
HDR2・・・-2EV/0EV/+2EV/+4EVの4枚 絵画のようなアート性の高い写真を生成
輝度差が大きいような被写体、例えば強い日差しと強い影がある場合などに効果的です。
通常の撮影ですと影の部分が黒くつぶれてしまったりしますが、このHDR機能を使用することで見た目に近い仕上がりになります。
いくつか作例を。
まずはモード「M」で仕上がりを調整して撮影しました。
通常の撮影 トンネルの外に露出をあわせるとトンネル内は真っ暗に
HDR1で撮影(トンネルの外に露出を合わせて。内部がかなり見えています。
HDR2で撮影。見た目に近い明るさに。
E-M1 Ver.2以前(E-M10、E-PL7も)では基本的には標準露出(露出補正なし)での撮影しかできませんでした。例えば仕上がりを露出補正をかけて-1.0に仕上がるようにしたいと思っても露出補正ができず、やるとすればモードダイヤルを「M」にし、仕上がりが-1.0になるように絞りとシャッター速度を選ぶしかありませんでした。
例えば夕焼けをいい感じの明るさにしたいので露出補正-1.0で通常撮影
HDR1で撮影・・・露出補正ができないので標準露出で 空が明るめの結果に
HDR2 さらに空が明るめに
E-M1のVer.2以降ではHDRでも露出補正機能が使えるようになったので、自分の仕上がりイメージに近いHDR撮影が簡単にできるようになりました。
通常撮影 空が青く出るように露出補正-2.0に設定したら建物が黒つぶれに
HDR1 露出補正-2.0で
HDR2 露出補正-2.0で
この機能、どこから設定するかですが、搭載機種に共通なのはメニューのカメラ2の中にあります。
こちらはパソコンで合成のモード
E-M1には専用のボタンがあります。
HDRボタンを押し、ダイヤルで選択します。
E-M10/E-PL7ではFnボタンに割り振ることができますが、その際にはボタンを押すとメニューで選択したHDRモードが呼び出されます。
基本的にはコントラストが弱くなるので、被写体によっては俗に言う「眠い」仕上がりになるので向き不向きがありますが、搭載機種をお持ちの方は是非お試しください。
通常撮影 富士山 シルエット
HDR1 雪が見えてきました
HDR2
逆光の夕焼け 通常撮影 露出補正-3.0 岩が真っ黒に
HDR1 露出補正-3.0 まだつぶれてよく見えない
HDR2 露出補正-3.0
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オリンパスの機能大変参考になりました
ありがとうございました