2012年11月29日

露光間ズーム

イルミネーション撮影などでやってみると面白い写真に仕上がる露光間ズーム。どんな風にすればよいのか、きれいに、面白く撮るコツなど書いてみました。続きをどうぞ。
 
 

露光間ズーム。その名のとおり、シャッターが開いている「露光」中にズームを動かす撮り方です。それだけのことなので簡単といえば簡単ですが、ちゃんと撮ろうとすると結構奥深かったりします。まずは基本的なところから。

■必要なもの
・三脚 手持ちでは全部がぶれてしまうのでまず無理です
・ズームレンズ 単焦点レンズだとズームできませんので
■あったらよいもの
・リモートケーブル・・・あるとシャッター押したときのカメラの振動によるブレが抑えられます

■モード設定
シャッターが開いている間にズームを動かすとなると、数秒程度の長いシャッター速度が必要です。マニュアル露出やシャッター速度優先オートでもよいのですが、ここでは失敗の少ない絞り優先オート(モードダイヤル「A」でのやり方を紹介します。まずはモードを「A」にセットしましょう。
20101209001.jpg

■絞り(F○.○)を変えてシャッター速度を調整する
Fの数字が黄色く表示されているので、その数字を大きくしていくほどシャッター速度は長くなります。最大のF値は22です。シャッター半押しをするとその撮影場所の明るさをカメラが測って適正なシャッター速度を決めてくれます。何秒がいいかはこれからご紹介するどんな撮り方をするかにもよりますが。ここではまず1〜2秒くらいになるようにF値を動かして調整してみましょう。(イルミネーションの明るさで同じF値でも何秒になるかは変わります。ですのでかなり明るいところではF22まで絞っても1秒までならないこともあります)

■撮影してみる
まずは撮ってみましょう。いくつかポイントがあります。
シャッターを押してからズームをまわします。(リモートケーブルがおすすめ。)
・基本はワイド側からズームアップしていきます。(逆でもOKですが)
・ズームを回す際にぶれやすくなるのでしっかりカメラを固定し、ぶれに注意しながら回しましょう
・絞りを絞っても(F値を大きくしても)シャッター速度があまり遅くならない場合はズームを回す速度を速めにしないと線が延びてくれません。
*もたついてしまい、回し始める前にシャッターが閉じてしまう・・・という方はセルフタイマー2秒などを活用し、シャッター押してからズームを回す体制を2秒の間に整え、シャッターが開いた音を聞いてからズームを回してみましょう。ぶれ防止にも効果あるかもしれません。


PB140092.jpg
M.ZUIKO 14-150mm F22 1/3秒

基本的なことはここまで。
まずはやってみましょう!
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ここから応用編

■止まったところがくっきり写る
・例えば仮にシャッター速度が2秒だとすると、それをどう使うかで仕上がりが変わってきます。どういうことかというと、
 
 
 
 ・この2秒間、均等にワイドからテレ(=望遠=アップ)まで均等のスピードでまわすとこちらの写真ように均等な線のみの写真になります。
PC172050.jpg
*実際はこの写真5秒

 ・まわすのが速すぎて時間が余ってしまった場合、テレ側で止まっている時間が長いのでアップしているところがくっきり。(こちらの写真はワイド側でもためてから回したのでワイド側もくっきり)
P3050307.jpg

このような文字のネオンでやっても面白いです
普通に撮ると
PC194579.jpg

露光間ズームで文字が浮き出たみたいに
PC194581.jpg

この止めたところがくっきり写ることを応用して、わざと小刻みに止めながらズームを回すと、より面白い作品ができます。例えば先ほどの人型のイルミネーションも
PC172056.jpg
M.ZUIKO 14-150mm F22 10秒
線の間に点が9個あるので10秒間にちょっとずづズームを回しながら9回止めたことがわかります。

こちらのハートのイルミネーション。先ほど最初と最後だけくっきりでしたがもとはこんな感じ
P3050298.jpg

こちらは途中で1回止めて最後止まる前にシャッターが降りちゃいました
ma021.E-PL2_M_8bit_20121127233035.jpg


こちらは13秒かけてかなり小刻みに止めながら回しました。
レンズは12-60mm 5倍ズームです。
P3051582.jpg


こちらは14-150mmの10.7倍ズーム。高倍率ズームほどたくさんズーミングできるので自由度は広がります。ポップアートで派手な仕上がりに。シャッター速度は8秒。(F22)
PC012127.jpg

高倍率ズームじゃなくてももちろん楽しめます。
こちらは40-150mmのレンズで。こちらは4秒(F22)

PC012117.jpg

このようなトンネル型のイルミネーションは結構面白いです
PC172134.jpg

まるでワープゾーンのような写真に。(2秒 F22)
PC172135.jpg

■イルミネーション以外でもやってみよう
天気のいい日は難しいですが、曇りで薄暗いと多少シャッター速度を遅くできます。三脚は必要ですが、日中にやってみても面白いですよ。

普通に撮った写真
P1135423.jpg

ちょっとだけ露光間ズーム(1/4 F22 露出補正+0.7)
P1135442.jpg


こちらはもっとすばやく回しました。
露出補正をプラスすると明るくなるとともにシャッター速度も遅くなります。
1/2秒 F22 露出補正+1.3
P1135434.jpg


ということで長くなりましたがチャレンジしてみてください!

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posted by kassy at 00:34| Comment(4) | 撮影実践編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
大変参考になる記事でした。ありがとうございます。
寒さに負けず、イルミネーションで試してみたい思います。
Posted by なかよし at 2012年11月29日 22:07
単純な露光間ズームは知っていたのですが、途中で止めるという技があるのですね。勉強になりました。
ちょうど先日、12-50mmで、色々試していたので、よくわかりました〜
12-50mmの電動ズームはブレにくくて良いですね。こういった撮影にはベストなのかなと思います。また、ライブバルブとの組み合わせもなかなか楽しいと思いました。
Posted by だいとしぃ at 2012年11月30日 23:17
なかよしさん、コメントありがとうございます。
寒さが一段と厳しいこの頃ですが、撮影している間は不思議とあまり感じなかったりしますよね。
是非お試しください!
Posted by kassy at 2012年12月01日 01:56
だいとしぃさん、コメントありがとうございます。
12-50mmの電動ズーム、まさにこの露光間ズームにはもってこいのレンズです。
今回は紹介できませんでしたが、夜景撮影にライブバルブ、ライブタイムは便利なんですよね。最小が0.5秒毎なのが露光間ズームにとっては惜しいところですけど長秒なら有用かもしれませんね。
Posted by kassy at 2012年12月01日 02:06
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