2012年10月25日

M.ZUIKO DIGITAL ED60mm F2.8 Macro

オリンパス マイクロフォーサーズ初のマクロレンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED60mmF2.8 Macro
既にお使いの方も多いと思いますが、その性能と機能を
ご紹介します。 是非続きをご覧ください。
 
まず、特徴ですが、
・撮影倍率 等倍
・フォーカスリミットスイッチ搭載
・防塵・防滴
・全長が変わらないインナーフォーカス方式
・静かで高速なMSC機構
・ZEROコーティングでゴースト、フレアを徹底排除
・マクロ全域で口径食の少ない、きれいな円形ボケを実現
などなど、たくさんの特徴を持ち、一部のユーザーから「神」レンズと言われたフォーサーズの50mmMacroを超える性能を実現したとも言われています。

マクロレンズの場合、独特の用語などもあるので簡単に解説してまいります。

まず、撮影倍率 等倍って何?というところから。マクロレンズは小さいものを巨視的に撮影するということで、小さいものをどれだけ画面いっぱいに撮れるかということが一つの性能になります。倍率が高いほど、小さなものをより大きく撮影できるわけですが、その基準となるのが「撮影面」の面積になります。35mmフィルムであればフィルムの面積を「1」として、それよりも小さい面積が画面いっぱいに撮れるほど倍率が高くなり、対角線で1/2(=面積で1/4)の部分が画面いっぱいに撮れる性能を「2倍」の倍率といいます。

オリンパスのフォーサーズ(マイクロフォーサーズ)の撮影面の面積はちょうどこの35mmフィルムに対して対角線で1/2になるのでこの面積と同じ大きさが画面いっぱいに撮れる場合、「等倍」という言い方になります。これを35mmフィルムに換算すると「2倍相当」ということになります。
(クリックで拡大)
1210_10.jpg

カメラのAFモードをMFに設定し、フォーカスリングをまわすとレンズ上部に見える距離計で撮影倍率を確認することができます。1番前まで行ったところが最大倍率。カメラ上部にある土星のような撮像面を表すマーク(基準面。下図オレンジ枠内のマーク)から0.19m(=19cm)のところに被写体が来たとき(もしくは被写体にカメラが寄ったとき)に最大の倍率(1:1=撮像面積等倍)で撮れます。

カメラのデジタルテレコン機能を使うと更に倍の大きさで撮影可能。
1210_11.jpg

距離を離しながらフォーカスリングをまわしていくと(または距離を決めてAFでピントを合わせると)20cmの位置では1/1.3倍に、23cmの位置では1/2倍(35mmフィルム換算等倍)の大きさになります。

1210_12.jpg

更に34cmまで離れると1/4倍の面積。大雑把にいうと名刺大の大きさが画面いっぱいに撮れる大きさです。
1210_16.jpg

まとめるとこんな感じです。
1210_14.jpg

ちなみにフォーサーズの50mmマクロは黄色枠の1/2倍が最大倍率35mmマクロは赤枠の等倍でした(撮影距離14.6mm時)。60mmマクロは撮影距離が19cmと若干ワーキングディスタンスが長いので撮影もしやすいです。


次に、レンズの横についているフォーカスリミットスイッチについてご紹介します。何故このようなスイッチがついているのかというと、マクロの場合、かなり近接で撮影するので被写界深度(ピントの合う奥行き)がかなり薄くなります。そのため、近接から無限遠に設定していると、近くから(19cmから)遠くまでピントは合うのですが、ピントの合う場所を探す際に、場合によってAFに時間がかかります。(常に同じような距離で撮影している場合はあまり変わりません)
PA220237.jpg

近接のマクロ撮影の場合は0.19m-0.4mにしておくことで遠くのピントを確認しに行かないので、その分AF速度を短縮することができます。また、構図がずれてAFエリアが背景に抜けた場合でもシャッターがおりないでくれるということもあります。
PA220236.jpg

0.4m-∞はどういうときに使うかですが、マクロレンズは近接ばかりでなく、普通に遠景も撮影できます。よく使われるのがポートレート撮影などですが、そのような際にも近接のマクロ領域のピントを見に行かないため、AF速度を短縮できます。(そのかわり40cm以下の距離はピントが合わなくなります)
PA220238.jpg


このようなメリットはありますが、近景、遠景の合わせているとついつい戻し忘れていて、あれ、ピントが合わないということになるので気をつけましょう。

そして1:1。これはとにかく最大の倍率で撮りたい!というときに便利で、ここに持ってくると、わざわざフォーカスリングをたくさんまわさなくてもレンズ内部が一気に等倍撮影の位置に動いてくれます。

通常はAFモードをMFに切り替えて1:1にセットし、ピントが合う位置にカメラを動かして撮影します。何故なら普通にAFにしている場合、19cmちょうどの距離以外のところではシャッター半押しでAFしなおした瞬間に等倍からずれてしまうからです。
PA220239.jpg

ただ、いちいちMFに切り替えるのは面倒という方に、裏技的な使い方ですが、写真のように指で押さえておくことで、等倍の位置にレンズ内部を固定することができます。この状態でシャッター半押ししてもピント位置は変わらないので、MF時と同様にカメラを動かしてピントの合う位置でシャッターを押せば、等倍で撮影が可能です。

指を押さえっぱなしだとそちらに神経が集中しぶれやすくなることもあるので飽くまで裏技的使い方としてお試しください。特にレンズ内部で無理な力がかかるということはないようですのでご安心を。

ちなみに1:1でレバーが固定すればいいのにという声もありますが、その場合半押ししてもAFがきかない状態になるので、それはそれで壊れたんじゃないかと誤解を招く可能性もあるので、今の仕様が良いかと。


そして是非ご一緒にお使いいただきたいのがレンズフード。今回のレンズフードは面白いです。型番はLH-49。装着した状態で、前後に動かすことができ、フードの長さを変えることができ、一番手前に引くと収納状態になります。
1210_15.jpg
是非、こちらも合わせてご使用ください。

作例です。
トンボの複眼まで良く見えます(クリックで原寸大拡大)
60mmMacro_tombo.jpg

60mmMacro cosmos.jpg

今回もアンケートにご協力ください!


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posted by kassy at 21:59| Comment(0) | レンズ・アクセサリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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