前回に引き続き複数の画像にまとめて同じ処理を施す方法の紹介です。前回はRAW現像でしたが、今回は編集パレットにある項目もRAW現像やJPEGの編集の際に同じ処理を複数の画像にまとめて適用することができるバッチ処理についてご紹介します。続きをどうぞ。
まずは1枚、ベースになる画像処理を行います。一例として見帰りの滝の写真をRaw現像と編集をしてみます。画像は全てクリックで拡大します。写真をクリックして編集アイコンをクリックするか、写真をダブルクリックします。黄色で示したところをクリックするとフォルダ表示が隠れ、画面を広く使用することができます。
よくある例として、三脚を設置して撮影した際、若干傾いていたため水平が狂っていた場合、全て同じように傾いて撮影されてしまいます。そんなときは編集タブ一番下にある傾き補正が便利です。
プラスマイナスのアイコンを押すと1度ずつ補正できますし、直接数字を入力すれば0.1度ずつ調整することも可能です。画像が曲がるので、そのままですと角度がついた分、斜めに余白ができてしまいますが、自動的に斜めの余白をカットするようにトリミングしてくれます。補正角度が大きくなるほどトリミングの範囲が大きくなってしまいます。
次に、トーンカーブで黒い部分をちょっと締まった黒になるように暗部を落としてみます。
Raw現像タブからホワイトバランスも変えてみます。撮影時はオートでしたが、ちょっと青みを強調したいので晴天にしました。緑が強い感じなのでアンバー側に1段階調整しました。仕上がりモードを撮影時のNaturalからVividに変更してみます。
さて、この一連の作業を保存することができます。通常1枚だけの編集であれば名前をつけて保存ですが、今回はその下にある「バッチ処理ファイルの保存」を選びます。
すると今行った一連の作業がリストとして表示されます。
この一連の処理作業をファイルとして保存することができます。この作業の中でほかの画像には必要ない作業はチェックを外すこともできますし、「全てを選択」を押すと全ての作業にチェックが入ります。後で使う際にわかりやすい名前をつけて保存します。ここでは見帰りの滝という名前にしました。私がよく使うものとしては一括して「リサイズ」という作業があります。場合によってリサイズの大きさを変えるので、ファイル名を寸法にしています。
バッチファイルを保存したら左上の矢印で戻ります。その際、現在編集したの画像を保存するか確認されます。保存してもいいですし、後でまとめて編集するなら保存しないで結構です。保存しないであとで一緒にやった方が分かりやすいと思います。
さて、では今の作業を複数の画像に同じように適用されるようにバッチ処理を行います。ブラウズ画面の状態で適用したい写真をあらかじめクリックして選びます。連続する写真であればshiftキーで、cntl(Macはcommand)キーで1つずつ選択または選択解除が可能です。フォルダ内全ての画像に適用するのであれば選択しないで次に進みます。(次のステップで個別に選ぶことも可能です。)
画像を選択したらメニューの「編集」→「バッチ処理」をクリックします。
あらかじめ写真を選んでいれば「選択した画像」のタブ内にその画像が表示されます。あらかじめ選んでいない場合は「フォルダー」タブでフォルダ内の画像が全て選択され表示されます。この状態から適用したくない画像があればcntl(Macはcommand)キーで1つずつ選択解除、もしくはクリックし直して選ぶことも可能です。
適用する画像が決まったら、バッチ処理のファイルを指定します。先ほど「見帰りの滝」で保存しましたのでそのファイルを選びます。すると、作業内容が一覧で表示されます。確認したら「開く」を押します。
ファイルの保存場所もフォルダ指定が可能です。さらにオプションとしてファイル名を命名規則を指定して変更することが可能です。別フォルダーに保存するのであれば元ファイルの名前のままでもよいでしょうが、同じフォルダーに保存するのであればファイル名を変更する必要があります。
最後に保存ボタンを押すと、バッチ処理がはじまります。前回のRaw現像同様、バックグラウンドで行いますので、その間、別のさぎょうを進めることが可能です。画面右したの「処理中」をクリックすると現像の処理状況が確認できるもの同様です。
この処理はjpeg画像にも適用が可能です。jpegの場合はRaw現像の内容は適用できませんのでRaw現像以外の項目が適用されます。
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posted by kassy at 17:21|
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ソフトウェア/画像編集/RAW現像
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