2010年12月09日

夜景・イルミネーションを撮ろう!

イルミネーションや夜景撮影でのカメラの設定や知っておくと便利な機能をご紹介します。基本的なところからですが、興味のある方は続きをどうぞ。
 


1.準備物
・三脚・・・イルミネーションや夜景をきれいに撮るのであれば三脚は必須。
・リモートケーブル・・・シャッターを押したときのブレを防ぐことができる。
・ライト・・・暗い中でのカメラ操作になるためボタンの確認などに使用。

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2.カメラの設定
*操作説明・写真はE-PL1/E-PL1s

1)露出モード:Aモード
 初心者向けにSCNモードの中に夜景モードもあるのでそこからはじめても良いが、いろいろ表現を変えて見たければ、絞り優先オート(Aモード)がおすすめ。
20101209001.jpg

2)絞り値:F8~F11
 絞り優先オートの場合、F値(=絞り値)を自分で決めるが、F値が小さいとピントを前後がボケやすくなり、シャープ感が損なわれる。あまり絞りすぎるとシャッター速度が長くなり、撮影に時間が長くかかってしまう。この程度絞ることで絞りにあわせて光条も出てくる。


十字ボタンの上を押し、さらに上下でF値を変更
(その他の機種はダイヤルを回すとF値が変更)
20101209002.jpg

3)ISO感度:100または200(カメラによる)
 三脚が無く、手持ちで撮る場合は高感度にする場合もあるが、三脚で固定して撮影する場合はそのカメラのベース感度(E-1、E-3、E-300番台、E-410、500、510はISO100、それ以外はPENを含めISO200)に設定。

(1)OKボタンを押しライブコントロール画面へ
(2)十字ボタン上下でISO感度にあわせる
(3)左右で感度200を選択
20101209003.jpg


4)ホワイトバランス:基本は「晴天」(太陽マーク)
 ホワイトバランスはいろいろ変えてみると雰囲気が変わって面白い。晴天や曇天、日陰などにすると暖色系で温かみのある色になり、電球などにすると寒色系でクールな感じになる。蛍光灯も面白い。PEN liteならi-AUTOで色合いを変えるを試してみよう。

(1)OKボタンを押しライブコントロール画面へ
(2)十字ボタン上下でWBにあわせる
(3)左右で晴天などを選択
20101209004.jpg


5)手ぶれ補正:OFF
 三脚で撮影する場合は基本的に手ぶれ補正はOFFにする。手持ち撮影でのぶれと、三脚の脚に微妙に伝わる振動では性質が全く異なり、カメラの手ぶれ補正は手持ち撮影を前提として補正をかけるので、三脚撮影の場合、手ぶれ補正がONになっているとそれがかえってぶれにつながるケースがあるため。
20101209005.jpg

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3.知っておくと便利な機能

1)低振動モード/セルフタイマー2秒
リモートケーブルがあればベストだが、無い場合にはこの機能がおすすめ。
ひとつは低振動モード。一眼レフなら是非こちらを。これは一眼レフのカメラ内にあるミラーを上げ下げする振動を抑えるもの。細かい構造の説明は割愛するが、これを使うとシャッターが下りる2秒前(秒数設定可能)にあらかじめミラーが上がることで、ミラーの振動が収まってからシャッターが切れるというもの。同時にシャッターを押したときの振動もこの2秒でほぼ収まる。セルフタイマーの場合はシャッターを押した際の振動は収まってもミラーの振動が心配だったりする。詳しくはこちら

PENの場合はミラーが無いのでセルフタイマーでも良いと思う。違いは撮影前に一旦シャッター幕を下ろすのだが、2秒前に先に下ろしておくのが低振動モード。通常の撮影と同じく直前に下ろすのがセルフタイマー。
20101209006.jpg

2)拡大ピント合わせ
夜景の場合暗いところでのピント合わせなのでAFが合いにくかったり、奥行きのある場所では狙った位置に本当に合っているのかを確認したい場合など、この機能がおすすめ。
E-330以降のライブビュー付のカメラでの機能になるが、大きな液晶で部分拡大をしてくれるので、マニュアルフォーカスでじっくり確実にピントを合わせることが可能。
実際の操作はE-PL1/PL1sはこちら
それ以外のライブビュー付カメラはこちら

3)水準器
E-30、E-5、E-P1、E-P2にはカメラに水準器が搭載されているのでそれを活用すると良い。水平をきっちりとりやすくなるので、あとから右が下がってた、上がっていたという心配も少なくなる。水準器の設定はこちら
三脚についていたり、ホットシューに付ける水準器などもお店にあるのでそれらを活用してもよい。カメラに内蔵されていると暗くても見やすいというメリットがある。

さて、設定の確認はスーパーコンパネが便利
機種によって多少表示が異なるが、例としてE-5とE-620を掲載する。
赤いところが今回説明した設定の部分 違うのはISの表示くらいで他の機種もほぼ同じだ。太陽マークの下の四角の左にひし形マークがあると低振動モード。
E-5の表示
20101209007.jpg

E-620 右の上から2番目の赤はISがONになっているとここに表示される。
20101209008.jpg

この画面で日付が表示してある白帯の右上にNR Aとあるが、これは長秒時に自動でノイズリダクションがかかるというもの。例えば10秒シャッターを開いているとノイズ処理にも10秒かかり、それまで次の撮影ができない。メニューから設定変更もできるがこのままでよいかと。

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4.実際の撮影

上記の設定で三脚を使って撮影すれば普通にきれいに写真は撮れる。
あとは構図とピント、ブレに注意をし撮影に専念すればよい。

プラスアルファを加えるとさらに素敵に仕上がるのでいくつかご紹介したい。

1)時間帯
空が完全に暗くなる前のトワイライトの時間帯はとても短いが素敵な写真になる。
少し早めに準備・下見し、夕暮れ時から撮影スタートできると良い。
20101209007.jpg

20101209019.jpg


2)ホワイトバランス
実際にホワイトバランスを変えた写真がこちら。RAWで撮影しておけば後から違うホワイトバランスのJPEG画像を作ることができる。

晴天(太陽光5300K)
PB157442_5300K.jpg

電球(3000K)
PB157442_3000K.jpg

3)アートフィルター
E-30以降のアートフィルター搭載機種では是非試していただきたい。
夜景と相性がいいのはファンタジックフォーカス。
これもRAWで撮影しておけば後から様々なアートフィルターがかけられる

ファンタジックフォーカス(露出補正+1.0)
20101209014.jpg

ジェントルセピア
20101209015.jpg

4)クロスフィルター
レンズの前に装着するフィルターで、十字(4本)に光が伸びるクロス、6本のスノークロス、8本のサニークロスなどがある。当然レンズの径と同じものを買わないと装着できないので注意!

スノークロス
20101209017.jpg

20101209016.jpg

クロスフィルター
20101209018.jpg

5)光のボケ
望遠レンズを使い、絞りを開放することで、イルミネーションの光をきれいに円くぼかして写すこともできる。できるだけぼかす方法の詳細はこちら。
ポイントは
・ピントを合わせる被写体とぼかしたい光の位置が遠くなること。
(カメラと被写体の距離 対 被写体とぼかす光源の距離 の比率を大きくする
これには望遠レンズを使う方法と、接写を使う方法とがある)
・明るいレンズ(F値が小さいレンズ)で絞りを開放(F値を小さく)する。絞るほど光のボケは小さくなる。

望遠レンズで背景をぼかした例 レンズZD50-200mmF2.8-3.5
200mmF3.5
20101209008.jpg

F8まで絞ると
20101209009.jpg
もちろん背景の距離や被写体までの距離といった位置関係でボケ具合は変わる。
撮影位置が決まったら絞りを変えることで好きなボケの大きさを選べるということ。

標準レンズでも望遠側でできるだけ被写体に寄って、背景に光を入れるとこのようなボケも可能。
ZD12-60mmの60mm側 F5.6
20101209010.jpg

こちらは望遠レンズで遠くの被写体にピントを合わせ、レンズの近くにある光をぼかした。
40-150mm 111mmF5.2
20101209011.jpg

50-200mmだともっとF値が小さくなるので光のボケも大きくできる
20101209021.jpg

6)通行人を消す
逆に絞りを大きく絞ることでシャッター速度を長くすると、多少前を人が横切っても写らない。止まっている人は写ってしまうが、動いていれば消えてくれる。ただ、ひっきりなしに通っていると影で暗くなってしまうが・・・


よかったらお試し下さい!

ということで今回も
アンケートにご協力を!


posted by kassy at 22:42| Comment(5) | 撮影実践編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
kassyさん、こんばんは!

大変お勉強になりました。
ありがとうございます。

でもいざ撮る時になると、色々忘れるんですよね。
手振れoffにするのとか、低振動モードとか何か1つ忘れています(>_<)

Posted by naobo at 2010年12月10日 00:52
naoboさん、コメントありがとうございます。
夜景の設定をカスタムリセットなどに登録しておくと便利かもしれませんね。
Posted by kassy at 2010年12月10日 23:39
こんばんは。
いつもPenのことでわからないことがあるとここで
勉強させてもらっています。
質問なのですが 私はE-PL1を使っています。
E-PL1にあうクロスフィルターもありますか?
もしあるとしたらどんな名前を言ったら
お店の人にだしてもらえますか?
Posted by an at 2011年02月08日 20:10
anさん、こんばんは。E-PL1だと標準レンズの径は40.5mmだと思います。φ40.5とレンズに書いてあると思うので確認して下さい。この径に合うクロスフィルターは「マルミ」というメーカーから発売されています。「40.5 クロスフィルター」でググってみるといろいろなネットショップが出てきます。店頭の場合注文になるかもしれませんが、40.5mm(又はカメラを持って行き、これに合うもの)のクロスフィルターと注文すると、この径はマルミしか出していないようなので同じものを探してくれると思います。
Posted by kassy at 2011年02月08日 23:35
ありがとうございました。
みつけました。 うれしいです。
買って使ってみます^^
Posted by an at 2011年02月09日 21:49
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