2010年08月28日

ホワイトバランスについて

ホワイトバランス。色合いを調整する機能としてほとんどのデジタルカメラに搭載されている機能だが、細かく見ていくとさまざまな設定方法や使い方がある。このホワイトバランスについて詳しく知りたいという方は続きをどうぞ。 
1.ホワイトバランス(WB)とは
なぜこんな機能が搭載されているかというと、写真を撮るには「光」が必要だが、その「光」が何であるかによって、実は微妙に色合いが変わってくる。どういう光に照らされるかで色合いが変わるということだ。

人間の目はそれらの光源による違いをある程度自動補正しているので、例えば自分の服とかカバンの色が、部屋から外に出たら色合いが変わった・・・なんて意識することはあまりない。ただ、極端に変わると感じることもある。例えば誕生日。ケーキにローソクを立てて電気を消すと、かなりオレンジっぽくみえる。蛍光灯も「白色」「昼白色」「昼光色」と、お店に行くと色合いの違う蛍光灯がついていて、それぞれ色が違うのはご存知だろう。また、同じ太陽光でも朝と昼、夕方とでは色合いが変わってくる。

カメラにも自動補正機能がついており、それがホワイトバランスのオートがそれにあたる。表記は頭文字をとってWBオート(AUTO)。普段の撮影ではAUTOでよい。

では、AUTO以外の機能は何なのか、どんなときに使うのか、その使い方は?という順で見ていく。

2.ホワイトバランスと色温度

色合いの違いを数値化したのが色温度で、その数値が小さいほど自然界では暖色系の赤味がかった色になり、数値が大きいほど寒色系の青味がかった色合いになる。

太陽光がニュートラルな色味として基準になり、カメラ内部では色温度が低い設定にすると、自然界の赤味に青いフィルターをかけてニュートラルに調整し、逆に色温度が高いと赤いフィルターをかけて調整する。つまり自然界とは逆のことをすることで、見た目の色を合わせる調整をしている。

なので、ちゃんと見えているときに「電球」(3000k)などの色温度が低い設定にすると青っぽく見えるし、逆に「日陰」(7500k)など色温度が高い設定にすると赤味がかって見える。

クリックで拡大
WB2.jpg

3.ホワイトバランスの効果的な使い方
1)調整的な使い方:AUTOで上手く合わない場合に見た目に合わせる
 室内などで様々な光源がミックスしている場合などAUTOが苦手な場合、一番見た目に近い色合いを自分で設定する、など

WBオート(E-330)      WB蛍光灯1
オレンジっぽく色かぶり → 見た目に近くなった
PC244659.jpg   PC244659WB.jpg



2)表現として
 夕日のオレンジを強調したい、冷たい感じを表現したいなど、より印象的に仕上げたい場合に見た目以上に強調する手段として使う、わざと外して不思議な世界を表現する、アートフィルターと組み合わせる・・・など

晴天:5300K
P9172093.jpg

曇天:6000K
P9172093_6000k.jpg

日陰:7500K
P9172093_7500k.jpg

晴天:5300K        電球3000K
PA180675.jpg  PA180675_3000K.jpg




4.AUTO以外の設定と操作方法について
AUTOではなく、自分で設定したい場合、いくつか選択肢がある。

1)プリセットホワイトバランス

 あらかじめ登録されているホワイトバランスという意味だが、太陽光(晴天)、曇天、日陰、電球、蛍光灯1,2,3、フラッシュなど、アイコンで表記されている。ちなみに各色温度は
晴天:5300k、曇天:6000k、日陰:7500k、電球:3000k、蛍光灯1:4000k、2:4500k、3:6600k、フラッシュ:5500kとなっていて、必ずしも色温度順に並んでいるわけではない。現在の光源を選んだり、イメージに近いものを選んだり。ライブビューを使えば撮影前に確認できる。
そのときの状況にも寄るが、(青っぽく写ってしまい)赤味を強くしたければ曇りや日陰、(オレンジっぽく写ってしまい)青みを強くしたければ蛍光灯1,2や電球を選ぶとよい。
(画面はE-PL1)
P8290002.jpg


2)CWB カスタムホワイトバランス 

 これを使うと数値で色温度を指定することができる。
CWBを選択して、露出補正ボタン(E-PL1はINFOボタン)を押し(ながら)ダイヤルを回す(E-PL1は十字キーを押す)と細かく数値を変更できる。現在よりも青みを強くしたければ数値が小さいほうに、オレンジっぽくしたければ大きいほうに調整すると良い。プリセットよりも細かく設定できるので微調整に便利。
P8290005.jpg


3)ワンタッチホワイトバランス

どうしても微妙に色が出ない、厳密に色を合わせたい、といった場合、その場での「白」を計測し、全体の色バランスを整える方法。
その場で白またはグレーのものをカメラで写す必要があるのと、あくまでその場での「白」なのでちょっと場所を移動するとずれる可能性もある。

E-PL1以外の機種は2ステップ必要で、まずはFnボタンを「ワンタッチWB」に設定する。
(メニュー→歯車またはスパナ1)
2010082901.jpg

2010082902.jpg

2010082903.jpg


WB選択画面でワンタッチWB(パソコンモニターのようなアイコン)を選択。
(この画面はE-PL1)
P8290006.jpg

Fnボタンを押しながら「白」または「グレー」のものを撮影する。
(PENではINFOボタンで行う機種もある。)
実行を押して本撮影に入る。(不適切と出た場合は撮り直し)
P8290007.jpg


4)各モードでの微調整

スーパーコンパネを表示するとWBの右隣にアンバー:グリーン方向の微調整がある。
P9010025.jpg

メニューからも選択可能。
メニュー→歯車(機種によってはスパナ1またはカメラ2)からWBを選ぶとA(アンバー)(機種によってはR) - G(グリーン)。
2010082905.jpg

2010082906.jpg

5)E-PL1 ライブガイド:色合い
E-PL1ではi-AUTO撮影時にOKボタンを押すと簡単に設定を変えられるライブガイドが搭載されていて、その中に「色合い」という名前でホワイトバランスの調整ができる。スライドで画面の色身を見ながら選べるのでとても簡単だ。
2010082920.jpg

2010082923.jpg

5)ホワイトバランスブラケット

マニアックな機能になるが、あらかじめ設定した方向に色合いをずらしたものを同時に記録してくれる機能。シャッターを押すのは1回でOK。
2010082908.jpg

2010082909.jpg


6)最もおすすめな使い方

個人的におすすめなのはホワイトバランスAUTOで「RAW」で撮影し、現像時に調整するやり方だ。撮影時に頼りにするのはカメラの小さな液晶モニターだが、その小さな、いわば簡易表示のモニターでがんばって合わせこむよりは、パソコンの大きなモニターで確認しながら決めたほうがよい。ただし、その際の問題点としては実際がどんな色味だったかを記憶に頼らねばならない点。(忠実にその場の色を再現するのか、好みの色に仕上げるかで違うだろう。)AUTOで撮る理由はカメラがどの色合いを選ぶかを知りたいというだけで、撮影の際に決めてあっても全く問題はない。
2010082910.jpg

AUTOで撮影した場合、カスタム色温度設定を選ぶとカメラがどの数値を選んだかがわかる。
また、したの「グレー点指定」は後からワンタッチWBをするようなもので、右下のスポイトアイコンをクリックしてから画面の中のグレー(あればだが)部分をクリックすると、そこを基準に色合いを決める。まああまりおすすめはしないがそんな機能もある。
2010082911.jpg

もちろん、モニターは正しい色を表示できるようにキャリブレーションができるものが望ましい。


ということで今回も
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posted by kassy at 10:32| Comment(0) | 撮影機能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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